代表について
辞められなくなった、というのが正確です
美容室や理容店を渡り歩いてきた私がカツラの世界に入ったのは、アルバイト感覚という程度の気持ちからでした。期間は長くて6か月以内と決めていました。
そこで目にしたのは、これでいいのかという技術の違和感でした。1か月で嫌になり、退職を申し出ました。引き留められ、少し続けることになりました。
技術者が私に交代すると、お客様は本来の理容技術を受け、お客様はそれを求めていたようでした。カツラ店に来たのだから、もう二度と理容は経験できない。そういう諦めがあったとおっしゃる方もいました。
指名をいただくようになると、お客様一人ひとりの特徴がつかめてきます。すると、カツラが合っていない箇所が見えてくる。直す。また見えてくる。この繰り返しで指名してくださる方が増えていきました。
これでは自分の技術を高められない。3か月目に再び退職を申し出ました。新店を任せたいと引き留められました。担当するお客様は増え続け、社内で最も多くなり、辞められなくなりました。
37年目の今も続けているのは、カツラ相談によって直すべき課題があり続けるからです。
少人数であることは、入った当初からの考えです
カツラは、個人を理解して初めて成り立つ商品です。お客様が心の内を打ち明けてくださって達成できる。そこには親密さが必要です。
会社の規模を大きくする営業が成功しても課題が残り顧客満足は薄くなります。不完全な仕事とは仕事を生み利益を生みます。中途半端な拡張は倒産を招きます。私はそれを見てきました。
私には中途半端な拡張しかできません。身の丈に合う少人数でやっています。その結果として、顧客満足を保てています。相談が本当の相談なのか、相談という営業なのか。その違いが満足度にハッキリと表れます。
同業の技術者に教えている理由
カツラ業の世界に入ってくる理美容師を、長く見てきました。私自身がそうだったように、カツラ業と理美容業のあいだには壁があります。
その壁は二つです。心理を察する技術と、それに応じる手の技術。ハサミを持つ技術はすでに完成しているので、教えることはありません。
これを伝えることで技術者が成功し、救えるお客様が一人でも増えることを期待しています。